
ホクナリンテープの使い方

ホクナリンテープは、1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれか1カ所に貼って使用します。どの場所に貼っても、効果に大きな差はありません。テープを嫌がり剥がしてしまうようなお子さんの場合は、手の届かない背中などに貼ることをおすすめします。
また、皮膚に負担がかかるため、毎回同じ場所に貼るのではなく、少しずつ場所を変えるようにしましょう。湿疹や傷口のあるところは、症状が悪化する可能性があるため、避けるようにします。
また、汗をかいている場合に貼ると、そのまま貼るとはがれやすくなったり、かぶれの原因になることもあります。貼る場所は、汗や水分などをよく拭いて清潔にしてから貼るようにしましょう。
1枚中に含まれる成分の量が、「0.5mg」、「1mg」、「2mg」の3種類があります。
・0.5歳-3歳:0.5mg
・3歳-9歳未満:1mg
・9歳以上:2mg
・成人:2mg
ホクナリンテープの効果・使い方に関する相談
3-1. お風呂のときはどうすれば良い?
お風呂やプールなど水に浸かるときも基本的にはテープを剥がす必要はありません。どうしても剥がれてしまうような可能性がある場合は、刺激の少ない絆創膏等で固定するようにします。剥がすのを忘れないように、入浴前に剥がして、入浴後に貼り替えるのもひとつの工夫です。

3-2. 副作用を感じたら、半分に切って使用するのは良いですか?
たしかにテープ内にお薬の成分は均一に含まれているので、半分に切れば、半分のお薬が含まれているものと考えられます。しかし、副作用が出たからといって、自己判断で半分に切って使用することはおすすめできません。
理由としては、副作用を感じている場合には、自己判断で量を調節せずに医師に相談し、そもそも使用を続けて良いかの指示を仰ぐ必要があります。また、お薬が効果を発揮するには、患者さんにあった適切な規格(量)のお薬を使用しなければなりません。半分に切って使用しても、保証される効果が期待できない場合があります。
一方、効果がないので、1度に2枚を貼ることもしないようにしましょう。用法・用量を超えて使用を続けた場合、血中のお薬の濃度が高まり、不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがあります。必ず、指示された用法・用量を守りましょう。
3-3. 途中で剥がれてしまったらどうすれば良い?
テープを貼って12時間経っている場合には、基本的には再度貼り直す必要はないと考えます。貼った後12時間後では、お薬の成分の約74%が皮膚へ移行しており、有効性に大きな影響はないと考えられるためです。