
ハイカカオチョコレート 出典:株式会社明治
私達が食べ物を摂取すると食品中の成分が消化吸収され血液中を流れていきます。
この血液中の糖の濃度を血糖値と言います。
体の中で糖質はエネルギー源として利用され糖を効率よく利用するためにインスリンというホルモンを出して体の中に取り込みます。

糖の吸収とインスリンについて 出典:大塚製薬
またインスリンは血糖値を下げる以外に糖質を脂肪に変換する作用や脂肪の分解を抑制する働きもあります。
食事や間食をすると、その直後から血糖値が上がります。その後、健康な人ならインスリンが十分に働いて、食後2時間もすると食べる前と同じ値まで戻ります。糖尿病の人は、血糖値が低下しなくずっと血糖値が高い状態が継続しています。
インスリンの作用が正常に働くようにするには、肥満にならないようにすることが重要です。その為にも血糖値が急激に上がりにくい食べ物を知って上手に生活に活かすことが、肥満や糖尿病の予防に繋がります。

血糖推移 出典:大塚製薬
食事をする事で血糖値が上がっていきますがこの血糖値は急激に上げすぎずまた下げすぎず一定の幅に収める事が大切です。
糖質の吸収スピードを表したものが(GI値)でありGI値が高い食品を摂取すると血糖値が急激に上昇して反対にGI値が低い食品ほど緩やかに血糖値が上昇します。
ついつい食べ物の糖質量だけに目が行きがちですが糖質量だけでなくGI値にも目を向ける必要があります。

食品のGI値と血中のブドウ糖濃度の関係 出典:株式会社明治
上がGI値が高い食品で下がGI値が低い商品を摂取した時の血糖値の推移ですがGI値が高い食品を摂取した場合は血糖値の上昇が激しいのに対し、GI値が低い食品を摂取した場合は血糖値の上昇が緩やかなものとなっています。
血糖値が急激に上昇する事によって血管壁に対するダメージを引き起こし網膜症,腎症,神経障害等の合併症を進行させやすくなったり糖質が脂肪に変換されやすくなり血糖値が急激に下がる事によって早期に空腹感を感じやすくなります。
その為にもGI値が低い食品の摂取や血糖値を安定化させる為にも適切な間食をしましょう。