神社解説

【子供の冷えの原因・改善】

➀体を冷やす食べ物の摂りすぎ

普段の食事に陽性と陰性の食べ物のバランスを大事にしてみてください。白砂糖や添加物、生野菜などは陰性が強く、体を冷やす作用があります。お菓子やジュースなど子どもが好きなものに多く含まれることが多いので摂りすぎには注意しましょう。

➁空調の効いた環境や運動不足

外遊びよりも空調の効いた室内でゲームをする子が増えています。熱を作る筋肉量が落ちると血液を循環させる力も低下してしまうため冷えの原因にもつながります。なるべく日中は外で遊んで体を温めましょう。

➂お子様の薄着に注意!!

年中薄着でいると冷えの原因にもなります。お腹や手足を触った時に冷たく感じたら、服装を見直しましょう。体が冷えていると血液は内臓を温めようとお腹に集まります。そこでお腹を温めることで血液がまためぐりだし、手足の先まで行き渡るようになります。

冷え対策で一番大切なことは“続ける”ことです。特にお子様には無理強いをせず、親子で楽しみながらやることが効果的だと思われますので、少しずつ普段の生活に温活を取り入れてみてください。

『38歳Sさん。半年前から下痢が止まらなくなり、近医で消化管の精査をしたが異常を認めず、 いろいろ薬を試したがよくならない。朝方に臭いのない下痢をよくする。元々冷え性があり、 疲れたりストレスが溜まると下痢はよくおこる。寒い季節になると下痢が悪化する傾向が あり、漢方薬を試したいとの事で来院。』

です。Sさんは冷え性で下痢があります。朝方に下痢をよくする理由は、朝は体温も気温も低い Sさんのようなタイプでしかも手足が 冷えて下痢をする人には『人参湯(ニンジントウ)』をよく用います。

人参湯は「乾姜(カンキョウ)」「人参」「蒼朮(ソウジュツ)」「甘草(カンゾウ)」 の4つの生薬で構成されています。『人参湯』という名前から「人参」が主役と思われますが、 実は「乾姜」が主役です。これは、「生姜」を蒸して乾燥させたもので身体を温める作用と 下痢止めの作用があります。「人参」には代謝を改善したり、消化吸収を良くする作用があり、 これが下痢を止めて脱水を改善するわけです。昔でいえば点滴の代わりのようなものです。 また「人参」は体力が低下した人を元気にします。特に下痢をする人には消化吸収を高める ことによって元気になりますから、全身倦怠感が改善されます。

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