神社解説

非定型骨折とは?

非定型骨折とは、主に骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネートなど)の長期投与が原因で、骨がもろくなり、軽微な外力で大腿骨などに生じる、通常とは異なる形態の骨折です。

 特に閉経後の高齢女性で骨密度は低下しやすく、整形外科から骨を丈夫にして骨折を予防するための薬をもらっている人は多いと思います。ただし、本来骨折を防ぐために飲む薬を長期で飲んでいると、太ももの骨折が増えてくることが分かってきました。骨は古い骨を壊す(骨吸収)と新しい骨を作る(骨形成)の両方を繰り返しています。問題となる薬はビスホスホネートという薬で、古い骨を壊すのを抑える働きで骨密度が下がらないようにします。薬を飲み始めての数年は骨が壊されないので骨密度は下がらないのですが、ずっと古い骨の成分のままになるので年数が経つほど骨は壊されないが新しい骨に作り変えられないので結局骨折しやすくなってしまいます。

BP製剤は投与5年以内なら非定型骨折リスクよりも脆弱性骨折リスク低減効果の方が高いとかで(詳しくは薬剤師さんに聞いてください)、それ以上の長期投与はしっかり検討する必要があります

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