先発医薬品よりも値段が高いジェネリック医薬品
喘息治療薬としてテオロングというジェネリック医薬品があります。このテオロングの先発医薬品としてテオドールと呼ばれる薬があり、テオドールとテオロングは同じ成分が含まれています。

テオロング自体はもともと先発医薬品であるテオドールと同じ時期に開発された薬ですが、実際の薬価収載はテオドールよりも一年程度遅かった医薬品です。テオドールより遅れて発売された薬であるため、テオロングは純粋なるジェネリック医薬品となります。

一般名処方の悪
少し話がややこしくなりますが、テオフィリン製剤には先の例に挙げたテオドールの他にも先発医薬品が存在します。テオドールは一日二回投与する薬ですが、テオフィリン製剤として一日一回投与するタイプの先発医薬品があります。
この先発医薬品の名前をユニコンまたはユニフィルLAと言います。同じ先発医薬品であっても、「テオドール」や「ユニコン/ユニフィルLA」と使い方の異なる二つの薬があると思ってください。
・テオドール:一日二回投与(一部例外あり)
・ユニコン or ユニフィルLA:一日一回投与
テオドールとユニコン/ユニフィルLAでは使い方が異なるだけでなく、体内での溶出の仕方なども異なります。つまり、成分は全く同じであってもその効果の出方が違ってきます。
そして重要なのは、テオドールを指標としているジェネリック医薬品があれば、ユニコン/ユニフィルLAを基準としているジェネリック医薬品もあるという事実です。
・テオドールの一般名
【般】テオフィリン徐放錠200mg(12~24時間持続)
・ユニコン/ユニフィルLAの一般名
【般】テオフィリン徐放錠200mg(24時間持続)
2つを区別するポイントは(12~24時間持続)または(24時間持続)の違いです。