それでは、結膜炎になってしまったらどうすれば良いのでしょうか。コンタクトレンズ使用の可否も含めて解説します。
◇コンタクトレンズの使用はNG!
目の充血や痛み・かゆみ、目やになど、結膜炎が疑われる症状がある場合は、コンタクトレンズの使用を避けなければなりません。
使用を続けると、レンズとまぶた裏側の結膜がこすれて症状が悪化するおそれがあります。また、コンタクトレンズを装用していると使用できる目薬が限定されるため、治療に支障が生じかねません。
◆コンタクトレンズをはずして目薬を点眼した方がいい理由
コンタクトレンズを装用していると、目の酸素が不足する場合があります。酸素不足が続くと、角膜の細胞が減少し、さまざまなトラブルにつながりかねません。市販されている目薬に含まれている場合が多い「血管収縮剤」は、その作用によって酸素不足を助長する可能性があります。そのためコンタクトレンズをはずして目薬を点眼した方がいいのです。
また「防腐剤」による悪影響も考えられます。防腐剤はコンタクトレンズに吸着しやすく、濃度または接触時間によっては、角膜への悪影響にくわえてコンタクトレンズの変形・白濁・変色につながる可能性が指摘されています。
◆ハードコンタクトレンズなら装用したまま目薬を点眼しても基本的に問題ない
なお今回注意喚起をしているのはソフトコンタクトレンズを装用している場合です。ソフトコンタクトレンズは、水分を含みにくくハードコンタクトレンズよりも防腐剤などの配合成分を吸着しやすいからです。その一方で、ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズほど影響を受けにくいとされています。