下記の心不全治療薬の中で添付文書上、気管支喘息の患者に対して禁忌の薬剤はどれか。
下記の心不全治療薬の中で添付文章上、気管支喘息の患者に対して禁忌の薬剤はどれか。
- A.フロセミド
- B.スピロノラクトン
- C.エナラプリル
- D.カルベジロール
- E.ビソプロロール
【参考文献】
各種薬剤添付文書、インタビューフォーム
正解はD「カルベジロール」。
【解説】
・A(×):禁忌ではない
・B(×):禁忌ではない
・C(×):禁忌ではない
・D(○):禁忌。カルベジロールは、非選択的β遮断薬で、心臓のβ1受容体のみでなく気管支平滑筋のβ2受容体も遮断される。カルベジロールのβ1、β2受容体遮断の効力比はおよそ 7:1 でありβ2受容体遮断作用は比較的弱いものの、気管支の収縮を起こす恐れがある。
・E(×):禁忌ではなく、慎重投与。本剤はβ1 選択性のβ遮断剤であるため、通常用量ではほとんど問題とならないが、気管支筋にもわずかながらβ1受容体があるため慎重投与となっている。