神社解説

夜間多尿とは

原因と多尿のおこる仕組み

夜間多尿がおこる仕組みとしては、

  • 昼夜を問わず尿量が増加している、または夜間だけ尿量が増加している
  • 膀胱の筋肉が硬くなるなどのから容量が低下してしまった
  • 睡眠障害から多尿や頻尿が引き起こされている

の3つが考えられます。

夜間多尿と腎臓疾患

腎臓は血液中の老廃物を濾過し尿にして排出するとともに、必要な水分は血中にもどしています。これを尿濃縮能といい、尿量を一定程度にとどめ、体の水分バランスを保つように働いています。


通常、睡眠中はこの尿濃縮能が強く働き尿量が減るのですが、腎臓の機能が低下すると、この機能も低下してむしろ尿量が増えてしまいます。高齢者の場合は腎臓に障害がなくても腎機能が衰え夜間頻尿が増えます。それ以外の人の場合は腎機能に何らかの障害があってこうした症状を呈することが多くあります。


健康な人は、睡眠中は抗利尿ホルモンの働きで尿量が減るようにできているのですが、何らかの理由でこのホルモンの分泌量が減ると、睡眠中も日中と同様に尿がつくられてしまいます。


夜間多尿はこうしたメカニズムで起こることが多いため、減塩でナトリウム量を減らしたり、利尿薬で日中の尿量を増やしたりすることによって状態が改善することもあります。

心臓の機能が低下すると、血液を全身に十分に送り出せなくなり、下半身に水分が溜まりやすくなります。夜間に横になると、この水分が心臓に戻り、腎臓で尿として排泄されるため、夜間頻尿の原因となります。

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