葉酸の吸収と働き
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。また、代謝に関与しており、DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。葉酸は細胞の分裂や成熟を大きく左右するため、特に胎児にとっては重要な栄養成分であるといえます。妊婦が葉酸を十分に摂取することで、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。
巨赤芽球性貧血はビタミンB12や葉酸の欠乏によって起こる貧血です。悪性貧血は、ビタミンB12の吸収障害によって起こる巨赤芽球性貧血の一種です。ビタミンB12の吸収には胃から放出される内因子が必要であるため胃を切除した患者では貧血を呈する。ビタミンB12や葉酸はDNA合成に必須であり、これらの不足は赤血球の成熟を阻害し、貧血を引き起こします。悪性貧血の治療には、ビタミンB12の補充が必要で、吸収障害がある場合は筋肉注射が用いられます。
「妊娠を計画している女性」「妊娠の可能性のある女性」は1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの通常の食事摂取に加え葉酸400μgを毎日摂取する」と定められている。
葉酸100mg/g 0.04g といった処方を目にする事が多い。
