神社解説

バリウム検査後の、バリウム後の下剤の飲み方とその注意点をご紹介します。

胃検査でバリウム検査を希望した場合には、検査実施後に下剤を処方され、それを飲むように促されます。
これは身体に吸収されないバリウムを速やかに体外に排出するために必要なことなのです。

今回はバリウムが出ない危険性と、下剤の飲み方の注意点についてご紹介します。
 

液体じゃなかった!バリウムが体から排出されにくい理由

バリウムという物質はドロドロの液体状ではありますが、実は金属の一種。
エックス線を透過しにくいという性質を利用しています。
 
そして炭酸により膨らませた胃の内部に、
バリウムを塗布・写真撮影することで、胃の状態を観察しているのです。
 
そのため、速やかに体外に排出する必要があります。
なぜなら、飲み込んだバリウムは検査終了後、速やかに体外に排出しないと、
最悪の場合、腸の中に残存して身体に悪影響を与える恐れがあり、開腹手術の必要性もでてきます。

バリウム検査後に重要となるのは、バリウムの排出です。これが上手にできない場合には、腸閉塞という病気を引き起こす恐れがあります。病気を未然または早期に発見するための検査が原因で病気を患ってしまっては、意味が無いため注意しましょう。そもそも、バリウムには凝固作用があります。また、体内で吸収される性質を持っていません。ですから何等かの外的作用をもたらし、排出を促すのが得策です。

 バリウムの内容物は100g中、99gが硫酸バリウム(重晶石)で、残りが様々な添加物になっています。細菌の発育や増殖を抑制する作用がある添加物、液体にとろみをつけて飲みやすくする増粘剤、混ざりにくい物質同士を均一に混ぜる乳化剤、泡立ちを抑えて胃を観察しやすくなる消泡剤、無味無臭のバリウムを飲みやすくするための香りや味をつける香料・甘味料が入っています。添加剤の種類はバリウムの種類や製造している会社により様々ですが基本はこのような添加物が含まれており、これらの添加物は食品や薬剤などに使用されているものばかりです。

 様々な内容物のバリウムですが、あまりおいしくできない理由もあります。

バリウムの味をおいしくしてしまうと胃の働きが活発化してしまい、胃酸を分泌します。

バリウムにはX線を吸収する性質があります。このため、胃壁(胃の粘膜)にバリウムを付着させると、胃壁は白く、胃の空洞部は黒く写ります。その結果、例えば胃の粘膜に潰瘍(炎症により粘膜の一部が欠損している状態)があると、そこにバリウムが入り込んで病変部を写し出してくれます。また、胃粘膜のひだが集中している様子を捉えることもでき、この場合は胃がんである可能性が指摘できます。

まずは下剤で覚悟をもって、出しきりましょう!

下剤による下痢とそれに伴う腹痛はとても辛い物がありますが、
まずは出すことを優先して、下痢を起こしましょう。

※下剤の注意点

 
・下痢による腹痛はつきもの
バリウムが残っている痛みと、下痢による痛みは混同しないようにしましょう
下剤を飲みなれない人の中には、下剤を飲んだ途端に下痢を起こしてしまう場合がありますが、速やかに体外に排出するためですので、我慢が必要です。
 
常にトイレの場所を確認して過ごしましょう。
下剤によって突然の便意に襲われます。下剤飲用後はトイレを常に把握するか、トイレの近くで待機しましょう。
 
・自動車は渋滞に注意
また検査を受けるために自動車で検査機関に出向いた場合には、検査後に下剤を飲んだら、ひとしきり排便が完了するまでは検査機関から移動しないことが肝要です。
もしも慌てて検査機関を自動車で出発した場合には、渋滞などの途中で突然の便意に襲われた場合に、大変なことになってしまいます。
 
・公共交通機関は落ち着くまで控えて
電車等の公共交通機関も同様です。
バリウム検査後に下剤を飲んだ場合は、ひとしきり排便が住むまでは検査機関で時間を過ごしましょう。
しっかりと排便が完了してから移動することがオススメ。

バリウム排出の確認方法

前日からの絶飲食のため、バリウム検査後の排便は真っ白い便が出るのが通例。
茶色い便が出るまでしっかりと排便しましょう。
またバリウムを排便する際は、大量の便を一気に流すのではなく、少量ずつ水で流したほうが、トイレ詰まりを防止できます。

下剤でバリウム排出が出来なかった時のために

バリウムがなかなかでない!そんな方も少なくないのでは。
下剤で出ない時は、バリウムを体内で固まらせないためにも水をとにかく飲みましょう。

バリウム後の下剤の飲み方まとめ

  • ・処方分の下剤を飲む
  • ・下痢による腹痛は我慢する
  • ・トイレの近くにいる
  • ・移動は控える
  • ※下剤で出なかった時のために、水を大量に飲む

 
を心がけて、下剤を飲んで早くバリウムを出してしまいましょう!
 

-神社解説