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「ジスロマック錠」の効果・強さ・副作用について医師が解説

ジスロマック錠とは

ジスロマック錠の成分

ジスロマック錠(一般名:アジスロマイシン)は、15員環マクロライド系抗菌薬アジスロマイシン を有効成分としたマクロライド系という種類の抗生物質です。

細菌の増殖を抑える力があり、さまざまな感染症に対して処方されることがあります。

ジスロマック錠効果

ジスロマックは、細菌のタンパク質合成を妨げることで、細菌が増えるのを防ぎます。

さらに特徴として、血中だけでなく感染部位への移行が良好で、服用後も体内にとどまりやすい性質があります。そのため、短い服用日数でも効果が持続しやすいと言われています。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 呼吸器系:気管支炎、肺炎、咽頭炎、扁桃炎など
  • 耳鼻科系:中耳炎、副鼻腔炎など
  • 皮膚・軟部組織:とびひなど細菌による湿疹、蜂窩織炎、化膿性皮膚炎など
  • 性行為感染症(STI):クラミジア感染症など

かぜのようなウイルス性の症状には原則効きませんが、二次感染予防として処方される場合もあります。

ジスロマック錠の使い方(用法・用量

通常、500mgを1日1回、3日間服用することが多いです。

感染症や年齢、体重によって、服用日数が変わります。医師から指示があった場合には、そのとおりにしっかり飲みましょう。

一部の感染症(クラミジアなど)には、1000mgを1日だけ(1回の服用)の処方もあります。

クラミジアは抗生物質を内服しないと治らない感染症で飲み忘れは厳禁なんですが、ジスロマックはなんと1日1回の内服で治療が完了する場合もあるので、飲み忘れのリスクはかなり下げられます。

ジスロマックは飲む日数が比較的少ないお薬ですが、勝手に飲むのをやめてしまうと治りきらず、耐性菌ができる可能性もあるので注意してくださいね。

ジスロマック錠の注意事項(禁忌)

併用に注意が必要な薬

  • 制酸薬(胃薬)やサプリメント(特にアルミニウム・マグネシウムなど)
    薬の吸収を下げる可能性があるので、時間をずらして服用するほうが安心です。
  • ワルファリンなどの抗凝固薬
    ジスロマックによって効果が強まる可能性があり、出血リスクが高まる場合があります。必ず医師に伝えましょう。

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