「この漢方薬は即効性で、この漢方薬は時間かかる」みたいに薬ごとに即効性あるないって説明してるものは基本間違いです。
だってそんなん用途によって変わりますからね。
例えば葛根湯って、風邪の初期に寒気がして首筋がこわばる人に使うけど、
ここで葛根湯を飲んで身体を温めて発汗させることで寒気をとって風邪を追い払う、とかは数時間単位の即効性です。
でも同じ葛根湯でも肩こりに使うなら数日かかりそうですよね。葛根湯で肩の血流を良くしても、そこから肩のだるさとか痛みとかが回復するにはしばらく血が流れる必要があるからです。
そうは言っても基本的に成分が身体に吸収されたら、その分の作用は起こるので、例えば筋肉を緩める作用とか、一時的に肩が温まってマシになる、お風呂はいったら一瞬肩こりが楽になるような現象に関しては即効性です。
ただ、葛根湯にも長期的な作用があって、この身体を温める作用、タダじゃなくて、自分の体力を消耗して温めて発汗してるんです。つまりずっとランニングとかして身体を温めてるようなもんなんで、長期で服用すると体力を消耗します。
肩こりに使う場合でも1週間ぐらいまでにしといた方がいいし、高齢者とか心臓の病気がある方とかはもっと控えた方がいい、というかそもそも葛根湯のまないほうがいいです。